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DTMの基礎:第4回

・トラックとチャンネルについて。もう少しくわしく。
midiの規格では、最大16チャンネルを扱えます。
簡単に言い換えるなら、一度に16種類の楽器を使えるようなものです。
(これ以上のチャンネルを使う方法は省略。というか私もよく理解してないのです)
この『楽器』を、『トラック』=音符データの入った楽譜のようなものが参照して演奏します。
複数のトラックがひとつのチャンネルを共有するのはアリですが、
ひとつのトラックで複数のチャンネルを使うのは無理そうです。
(もしかしたら方法あるかもしれないけど私は知らない。すみません)

これを利用すれば、たとえば、和音とかを1音ずつバラしてそれぞれ別々のトラックに入れて、
そのトラックが全部ひとつのチャンネルを参照して演奏するのも可能。

ただし、モジュレーションとかエクスプレッションとかの『コントロールチェンジ』系命令はチャンネル全体に効くので、
同じ楽器だからといって『表旋律+裏旋律』のような、動きがまったく違うメロディを入力すると
とても酷いことになりますww(←経験済み)
ベロシティとかは、それぞれの『音符』に直接命令するタイプは大丈夫。
個人的に『複数のトラックでひとつのチャンネル』の使いどころは、チャンネル10に当てはまるドラムセット。
ドラムセットは、ひとつの鍵盤ごとに別々の音が当てはめられているので、
ひとつのトラックにまとめて入力してると、使いたい音が増えた時に大変なことになる。
楽器の特性上、音の表情を付ける命令もベロシティ程度で済むので、最適かと。
あとは、やったことないけど、ピアノソロとかも、使うコントロールチェンジがペダルくらいだとすれば
いけるかもしれません。

・ついでに同時発音限界について
音源の特性によっても違いますが、たとえば『128音同時発音』とかだった場合、
128音までは同時に鳴ります。
注意しなくちゃいけないのは、「あ、鳴ってる」とはっきり認識できる音だけじゃなくて、
ちょっと前に鳴った音の『残響』とかも含まれること。重ねすぎに注意。
発音数超えると、最初に鳴っていた音から強制的に途切れていくらしい。
そうそう使い切ることは最近の音源ではないと思いますが……。

これとは関係なく、パソコンの性能の限界でもたれたりすることもあると思う。
(特にソフト音源)

・音のデータを数値で入力する
音の入力はピアノロールで大体事足りますが、
「ここらへん心持ち早めに音出したい」とか
「ピアノやギターの『ぽろろん』をやりたい(特にスローテンポの曲で)」とかで、
ピアノロールに用意されてる音符単位では長すぎることもままあります。
そんなときは数値入力の出番。
ピアノロールから簡易的に数値を入力する方法もありますが(使用ソフトにもよる)
ここでは別々の画面で説明します。
・ピアノロール

・数値入力

……ごめんちょっと画像大きすぎた。

(1)が各種命令の実行タイミング。音で言うなら発音タイミングです。(『ステップタイム』という)
上の図での書き方は、小節番号:拍番号:ティック(またはクロック)。
ティックというのは、1拍(基本は4分音符)を可能な限り細かくした単位で
各種命令を実行する時の最小時間単位になります。
ソフトにもよりますが、480か960が多いです(上の例では960)。
ちなみに、『どれだけ細かくできるか』を分解能と言います。
(2)が音符の発音の長さです(『ゲートタイム』という)
上でも書いたティック単位で指定されてます。
たとえば上の図(分解能960)での240という数値は8分音符ごめん間違えた16分音符と同じ長さです。
全音符(4拍)なら3840。

という数値をいじって微調整します。
「リアル楽器ならここらでブレスの間隔が開くよなー」と言う時は(2)を調整したり、
「『ぽろろん』やりたい」って場合は(1)に手を加えたりする。
面倒だけど頑張れ超頑張れ!
(曲作りに慣れるまでは気にしないのもアリ)

・超簡単にボカロってみる
ボカロについては超初心者ですので(まぁmidiもそうなんですが)、
ざっと説明するに留めさせて頂きます。
詳しく説明してくれる本も多いので、そちらを参照した方がわかりやすいですよ。

ボカロには専用の編集ソフトが付属しているんですが、
これが使いにくい。商売する気あるのか、と小一時間問い詰めたくなるくらい使いにくい。
なので、midi用のシーケンスソフトを併用した方が、まだマシです。

1)midiで歌用のメロディを入力する。ついでに伴奏も準備。
2).midファイルで歌用メロディを保存。
3)ボカロの編集ソフトで.midファイルを読み込む。
4)それに歌詞を流し込む。
5)唱ってくれたデータを.wavファイルにコンバート。
必要に応じて、wavファイルを編集するソフトでリバーブ掛けたり何だりする。
6)伴奏と合わせてミックスダウン。

midiシーケンサーでボカロを直接いじれればいいんですが、必ずしも使えるとは限らないので
これは歌と伴奏を別々に作って、複数のwavファイルをミックスする用のフリーソフトを別口で入手して
それであわせてみた方法。

そんな例)『翠緑』のピアノパートとベースだけをギターにして、ちょっとテンポ上げて、
小節で出てきたヘボ詩でリンに唱わせてみた。


世間で『神調教』とか言われているような曲は、もっとパラメーターを作り込んでいると思いますが
簡単にやるとこんなかんじになります、という例ですw