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DTMの基礎:第3回
……の前に、以前の訂正。
第1回
「バリエーション音色を使った曲を、その音色がない音源で演奏させると
基本音色で置き換えられて演奏される」と書きましたが、
音源の方にそういう機能がないと、音が鳴らなかったり、ピアノの音で
再現されたりするそうです。
さしあたってMicrosoft〜を、OSがXPで使ってると、置き換えされるそうな。
ああっもうややこしいなもう。
第2回
「ステップ入力」→「数値入力」
実際の「ステップ入力」は、説明した入力方法をまとめていう言葉らしい。
何を勘違いしてたのか、申し訳ない。
(ちなみに反対語は、「リアルタイム入力」といい、鍵盤(など)で弾いたものを
直接入力する方法です。)

ということで続き。
いろいろと説明することはあるけれど、とりあえず音を出してみる。
以降は『ピアノロール』の画面で説明します。
(ボカロもこれに似た入力法で作っていくので、ちょうどいいかと)
(操作方法自体はソフトによるので省きます)

前回の例題の、これ
画面はこんなん。

ちなみにトランペットの音です。
音色を指定するだのなんだのは、(今の時点では)
ソフトにある音色選択機能で事足りるので説明は省きます。
ただし、ひとつ注意。midiには、『トラック』『チャンネル』という概念があります。
『トラック』が楽譜で『チャンネル』が楽器と思えばいいかと。
(今の段階では『トラック』=『チャンネル』という考え方でも大丈夫ですが、
『チャンネル』は複数の『トラック』に当てはめることができます)
で、ドラムパートは、この『チャンネル』の中の『10』番目に当てはまるようにできてます。
(設定次第でどうにかなるみたいですが面倒なので略)
というわけでドラムセットを鳴らす時には『10チャンネル』=(現時点では)『第10トラック』に入力しないといけません。
(単品の楽器としてのドラムの音もあるので、そっちは他のチャンネルで演奏しても大丈夫)

・デュレーションについて
説明するまでもありませんが、音符には長さがある。
この『長さ』を、DTMではデュレーションといいます。
打ち込む時は、ピアノロールの場合は、横棒の長さがそれになるので
調節すればいい。スタッカートのようなのも、この音の長さを調節して作ります。
で、調節したのが下の図の上半分。
なお、ピアノロールでは用意されている音符の長さの単位以外で
調整するのは難しいところがあるので、そういうときは数値で入れちゃう。
これについてはまたいずれ。
・ベロシティについて
音の強弱を決定する。
正確に言うなら、音量の強さ弱さじゃなくて、アタックの強さ弱さと考えた方がいい。
(ピアノを思いっきり叩くか、そっと弾くか、って感じです)
置いたばかりの音符のベロシティは全部一緒なので、調整する。
下の図の下半分、棒グラフみたいなのがそれ。
正確にはこれはノートオンベロシティという。
本当はノートオフベロシティというのもありますが、こっちは
使い用はほとんどないので気にしなくてもOK。

ここまでを適用すると、こんな感じになる。

以降は、「コントロールチェンジ」という命令に属するものです。
とりあえずここでは、そういうものがあって、それ専用の入力方法があると
思ってください orz

・モジュレーション
音の揺れを決定する。いわゆるビブラート。

↑こんな感じのカーブを書いて指定できる。
(あ、念のためにいうと、こういうのは基本的にはカーブが高くなるほど効果が強い。
ただし例外もあるのでその件は後ほど)
余談ですがこういうカーブの時は、ペンタブを使い慣れてると
それでやるとやりやすいですw で、こんな感じ
(上の図通りの状況で再生させると解りづらかったので、強めにしてあります)

・エクスプレッション
音の強弱を決定する。
こちらの「強弱」は、むしろ「抑揚」と言い換えた方がいいかもしれない。

掛けるとこんな感じ

・ピッチベンド
音を曲げる。聞いてもらえれば「なるほど」と思うかと。
こんな感じです。

(さっき言った「基本的にはカーブが高くなるほど効果が強い」の例外のひとつ。
中央が基準で、上が高い音を、下が低い音を表します)
今回の例では「低い音から高い音に」しかやってないけど、当然
「高い音から低い音」にもできます。

・エフェクトデプス(リバーブ)
音に残響を与える。
図で示すほどの変化を付けることは基本的にないので、図は省略。
これがあるのとないのとでは大違い……と思うのはたぶん私がへたれだからか?
ちなみにMicrosoft〜では、これが効かないらしい。
こんな感じになります。

・コーラスデプス
同じ楽器が何本か同時に鳴っているような効果を出す。
図は省略。こんな感じになる。

・ホールド
いわゆるピアノのフットペダルの効果を出す。こんな感じ
性質上、一例をピアノのフレーズに変えてお送りします。

この命令はON/OFFを指定するタイプの命令で、
最大値(127。グラフでは一番上)を入力するとON
最小値(0。グラフでは一番下)を入力するとOFFになる。
なお、ホールドを掛けない状態で演奏するとこんなことにw

・テンポ
テンポを指定する。それだけですが、途中でテンポを変えることも、
リタルダントとかもできます。こんな感じで。図は省略。

以下、図とか見本は用意していないけれど、以下のようなものもあります。
・セレステデプス(ディレイともいう)……山彦のような効果を与える。
・パン……音の左右の位置を決める。
・ボリューム……音の強弱を決める。各パートごとの音量バランスを取るものと考えるといいかも
etc...

とまぁ、このような命令を使ってDTMは作っていくわけです。
このぐらいの覚えようでもこのぐらいは何とかなりますw
midiファイルはこんなん。基本音色だけで作ってるので
前のよりは多少はマシに聞こえるかと。