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ということで全滅アンソロ俺原稿ぐだぐだ語りです。

 すごい皆様の鬼気迫る原稿の中にあって全く存在感のない日伐さんです(挨拶w)。

 全滅アンソロを寄稿するにあたりまして、困ったことがありまして。

 ――うちには全滅アンソロ向けに樹海で死んでくれる人がいないw

 ええそりゃまあ、新しい誰かを作って全滅させりゃいいじゃないか、と思われるでしょうけど、メインキャラをそういう作り方して、上手くいったためしが私にはありません。ということで、手持ちのコマで何とかできなければ、全滅アンソロに寄稿するのはやめようと思っていた次第です。
(と書いたところで、ファリーツェの主人にあたる聖騎士一同が、従者である彼ひとり宿に残して何回か潜った後に全滅、という格好のネタがあったじゃないか、と思い出したのでしたw あと、今書いてるウルスラグナの冒険の影で死んでる他ギルドのこと書くとかさww)

 ひとまず、うちで樹海で死ぬメインキャラはいないのですが、冒険で成功(とりあえず、を含む)をおさめた後樹海外で夭逝するキャラクターは3名います。『ウルスラグナ』以外の各ギルドにひとりずつです。
 実は『ウルスラグナ』にも1人いるんですが、正確には『とある魔境に向かって生死不明』扱いですし、ネタバレになるし、もしその『魔境』で世界樹が見つかったという続編が公式で出たらそこで生きてる設定にしたい予定なので、ここでは語りません。でも本編に微妙な伏線を張ってあるので、興味がある人は探してみて下さいw

 というわけで、肝心の3名様ご案内。

 エトリア編『エリクシール』・パラディン
もはやくどいほどにおなじみの(?)ファリーツェ君。

「えっ、俺また死に役ですか?」

 フォレストジェイル編『オーダイン』・ダークハンター
実はおっさんパラアンソロの端役だったテッシェさん。

「ちょっと!? あたいこんなリョナ的死に方するなんて聞いてないわよ!?」

 アーモロード編『シーリンク』・シノビ
その死に様はすでに(話的には将来)ししょーアンソロで成されてたハコベ姐さん。

「まーしょうがないわよねー」

 まー前から、『ファリーツェを殺したのはテッシェ含む暗殺集団』『テッシェは冒険終了後、特務から抜けたがったけど失敗して死んだっぽい』という設定がありましたし、ししょーアンソロ後にハコベとテッシェに関係持たせるのもいいかなと漠然と設定組上がってたところだったので、ちょうどいい3名様でしょう。
 さあ、オマエら元気に(?)死んでこい!(姐さんは今回は殺すだけの側だけどw)

 とはいえ、凄惨なものを描くには私の画力は足りません。まあ筆力もないんですが画力よりはマシってことでひとつ。
 なのに、小説は漫画よりはるかに読まれにくいという噂も耳にします。まあこういう自分スペースでぐだぐだしてる分には、誰にも読まれてなかろーとも好きなよーに長くしますがw
 なわけで、ひとつ付けた枷がありまして。
『コンパクトに10ページ以内に収める』
 他の筆力のある人ならいざ知らず、私のだったらアンソロではこれが限界でしょう。本当は5ページくらいにしたかったんですがw
 余談ですが手元に、最初に書いた草稿がありまして。完成品よりも修辞とかの多い、ある意味では無駄の多い(いつもの)文章でした。そこから約2割減して、段組に合わせて句読点とかを見直したりしたのが、完成品になります。
 さらに余談ですが、この草稿を半分ほど書いた時点で、「これならなんとか締切までに書ける」と参加表明したのでした――参加締めきり当日に(ぉ)。

 さて、もともと人の目を引くのは期待できない私の文章、だったらやはりツカミで何とかしなければ。
 というわけで、ツカミがあんな凄惨なシーンになりました。
 冒頭一行目でファリーツェ君はいきなり退場ですw そこらへんは今このサイトで展開中だし、落書き本でも書いたし、文章量も増えるし話がぼやけるし……ということで、彼はあくまでも話のはじめをちょんと押すだけの役に留めました。その後を、他で書く予定のなかった、テッシェ=暗殺集団の目線から、仲間が殺されるシーンになったわけです。シーン自体は全滅アンソロ風味のツカミの他に、主題にも重要だったので、削れなかったのですねー。
 ちなみに、ここらでばったばったと(というか陰惨に)殺戮してる『蔓』は、アルルンのものです。なんでこーなってるかはこっちのサイトで語る予定なので略しました。おかげで全滅アンソロしか私の話を見ない方には正体不明になってしまいましたが、まあ、主題じゃないので謎のままってことに。ああ、床に! 床に!(クトゥルフ的に)
 草稿では「エトリアは樹海の魔物を手なずけたのか!?」というテッシェの推測が入ってたんですが、まあいいや、と削っちゃいましたとさ。

 姑息な計算(ただし計算違いの可能性大)は後半にも続きますw 
 テッシェからハコベ姐さん(*話の時点では姐さんが年下ですが)へのお・し・お・きは、参加表明前には、あんなエロ要素入れるつもりじゃなかったし、最後の最後、石化は、急激に進行して、主題の「樹海で強かったからっていっても、ちょっとした油断ではかなく死ぬことになるのよ」というのは、最後のほんの一瞬で思い浮かべる走馬燈であって、あんな、石化したまま延々と苦しんでる設定じゃなかったんですが……。
 エロリョナを期待されてるならちょっとは入れないとーとサービス精神間違った方向に大暴走の結果、あんなことにw
 エロリョナ的にも、まともな話の主題的にも、ご満足いただけ……てるといいなぁ。

 ここで姑息な計算云々と言ってますが、書き上げたからには立派な俺世界樹の出来事です。
 おかげで俺世界樹の石化は、助けてもらわないと数日延々と苦しんで死ぬという「鬼か!?」という仕様になりました。

 そんなこんなでいろいろ間違った作品ができあがったわけですが、「まあ、楽しめたよ」と思って頂ければ、私も、作品内で死んだ3人(1人はここでは死なないけど)+他多数の特務ご一同様も浮かばれるというものですw
 私としても、サイトではまず書かないような話でかのアンソロに参加させて頂きまして、大変楽しかったです。改めまして、主催お二方と参加者様ご一同、読者様各位に御礼申し上げます。
 ありがとうございました!

P.S.『次』があったらちゃんと樹海内の話にするよ!