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ハイ・ラガード世界樹冒険譚
苦難を越えるものウルスラグナ


間章一――狼は証言できない・1

 ハイ・ラガード公国、公国薬泉院。
 公国建国時からの歴史を誇る、かの施設は、公国内の治療師を束ね、その育成を担い、公国の発展に寄与する存在であった。人の業には限界があるから、全ての病と怪我を治す、というのは不可能である。だが、薬泉院の治療師達は、不可能をひとつでも可能とするように、日夜研鑽を重ねていた。
 その中でも特に有能な若き院長、コウスケ・ツキモリは、エトリアの『奇跡の超執刀』キタザキの手ほどきを受けた青年であった。そんな彼にも、未だ至らぬ事柄は数多ある――のだが、これはまた別の話。
 今現在の彼の関心は、真夜中に薬泉院に担ぎ込まれた、ある患者に向いていた。
 公都で私塾を営む錬金術師、フィプト・オルロードその人である。
 幸い、フィプトの容態は危険ではない。応急処置が的確だったこともあり、憂いごとを遮断して一日安静にすれば、退院後は問題なく活動できる程度だった。ツキモリ医師の助手以下、並み居るメディックの誰かに任せても問題はない。ツキモリがフィプトの下を訪れたのも、挨拶のようなものだ。
 容態に関するいくばくかの応答の後、話題繋ぎ半分、個人的な興味半分で、フィプトは言葉を投げ返した。
「ツキモリ先生は、アベイ君と前々からのお知り合いだったそうですね」
「ええ、そうですよ。キタザキ先生に師事していた頃、ケフト施薬院にいた子でした」
「アベイ君、体が弱かった、と伺ってますが」
「ええ、小さい頃は、ことあるごとに発作を起こして、酷く咳き込んでました。残念ながら、キタザキ先生にもお手上げだったようで、対処として咳止めを処方するしかなかったんですよ。成長してからは頻度も減っていましたが――今の様子を見ると完治したようですね。本当によかった」
 ツキモリはにこにこと嬉しそうに語る。この若き医師にとっては、病や怪我で弱った者達が元気を取り戻すこと、ひいては、いつの日か怪我や病気で生命を失う者がいなくなること、そのものが、自らの幸せに直結しているのだ。それは多くのメディックにとっても同じことだろう。
 それはそれとして。
 さすがに、この医師も、話題にしている馴染みの子が、前時代人だとは思いもしないだろうな。
 フィプトはそんなことを考える。
 アベイが幼い頃に身体を弱らせていたのは、かつての人間の業が、大地を汚染し、その影響を受けていたからだ。人間を一瞬にして何十万人も殺戮する、破壊神すら凌駕しそうな能力を持ち得たという技術ですら、子供一人すら救えないことがあったとは、なんという皮肉だろう。
 ふと、空を見上げる。屋内だから天井しか見えないのだが。
 ハイ・ラガードの民は天空の民の末裔と語られる。もちろん、今となっては、外つ国の民との交流もそれなりにあり、血も混ざっているから、実際にそう誇れるほどに血を継いでいるのは公王一族くらいだろうが。
 神のごとく天に坐した、古き一族。その伝説が真実だとしたら、彼らが地上に降り立ったのは、何故か。
 世界樹の成立は、前時代の業に由来する。人間自身が引き起こし、手に負えなくなった世界の汚染を、大地の浄化力を引き上げることで解決しようとして成されたこと、らしい。それは何千年もかかる大計画。現在ですら、完全に浄化し切れているのかどうか。少なくとも、自分達がつつがなく生活し、アベイの病が完治しているのだから、生きるために問題ないところまでは浄化できているのだろうが。
 ハイ・ラガードの歴史が始まったのは、数百年前。その頃は、どうだったか。
 少なくとも、表立った興国記では、何も言及されていない。仮にまだ浄化がなっていなかったとして、天空の民は、わざわざ汚れた大地に降り立とうと思うだろうか。
「だめですよ、フィプト先生」
 穏やかなツキモリ医師の声が、フィプトを我に返らせた。
「ここにいる間は、冒険のことは忘れてください。精神の安定も、病気や怪我を癒すのには必要なことです」
「ははは、すいません」
 フィプトは、ばつが悪そうに頭を掻いて首をすくめた。
 いろいろなことがあったにせよ、自分達『ウルスラグナ』は、第一階層の脅威を突破した。まだ第二階層へは足を踏み入れていないが、近いうちに必ず行くことになるだろう。それまでには、自分も体調を整えなくてはいけないのだ。

 『ウルスラグナ』が、キマイラ撃破後すぐに第二階層に踏み込まなかったのは、一言で言えば『疲れていたから』である。
 顔見知りの冒険者の死は日常茶飯事だが、自分達の言動が『ベオウルフ』を焦らせてしまったのではないか、という、かすかな罪悪感が、彼らの死を鋭い鏃とせしめて『ウルスラグナ』の心を苛む。彼我の戦力を見極めて、往くか退くかを決めるのは、当事者の責任、『ウルスラグナ』に責があるわけではない、かもしれない。だが、そのような論理で安定するなら、人間、感情に苦しんだりなどしない。
 ともかくも、キマイラとの戦いでの疲れもある。心を落ち着けるためにも一日休もう、と、エルナクハは決め、キマイラ戦に参加しなかった者達も賛同した。ひとつには、回復役のアベイのこともある。ネクタルのおかげで、薬泉院の世話になるほどではなかったが、やはり安静の時間はいるだろう。
 街では、忌まわしい百獣の王が『ウルスラグナ』に撃破された、という噂が、野火のように広がっているらしい。公宮に成果を報告してから、さして時間も経っていないのに、早いものだ。今が好機と見て第二階層へ突入する、他の冒険者もいるかもしれない。だが今はどうでもいい。とにかく自分達は休みたいのだった。

「はいはい、静かになさい、貴方たち。勉強に身を入れなさい」
 センノルレは黒板にチョークで文字を書く手を止め、年少組の子供達に注意を飛ばした。
 『ウルスラグナ』が休んでいても、彼らが逗留する私塾は休みではない。ちなみに私塾の休暇は、皇帝の月の最初の五日間、及び、毎月一日から数えて七日ごと、夏休みとして笛鼠ノ月十五日から二十八日、冬休みとして白蛇ノ月いっぱい、と定められている。この他に臨時の休暇や、あるクラスだけ授業をして他は休み、という事例もあるそうだ。
 あと四日寝れば夏休み、ということになるのだが、子供達が騒がしい理由はそこではない。
 センノルレは、その『理由』に対して、呆れたような声を上げた。
「エルナクハ、授業の邪魔はしないでください」
「邪魔なんかしてねぇぜ。オレは妻の仕事ぶりを見物してるだけだ」
 黒い肌と癖のある色褪せたような赤毛の聖騎士が、にまにまと笑いながら廊下側の窓から身を乗り出していた。
 迷宮に魔物を呼び、数多の冒険者を苦しめた、魔物キマイラ。それを打ち倒したギルドの統率者。
 無理もあるまい。なにしろ子供である、勉強と冒険者を比べれば冒険者に注目してしまうものだ。
 臨時教師はまなじりを吊り上げた。
「貴方の存在自体が授業の邪魔なのです。さっさと部屋に戻ってだらだらしてるか、なんなら授業を受けますか!?」
 最後の選択肢は口が滑っただけである。しかし意外にも聖騎士は頷いて、にんまりと笑う。
「お、いいのか? よしよし、じゃあノルセンセイ、オレにも勉強教えてくださーい」
 教室後方の扉を開け、のしのしと入室してくる。
「エルにいちゃん、ここ、ここ」
 最後方の一角に席を占めていた子供が、自分の隣の席を叩く。その席の主は、親の仕事の手伝いで休んでいた。
「お、サンキュ、ルバース」
 エルナクハはその子供、黒い髪と赤い瞳が印象的な少年に誘われるままに、席を借りた。ルバースと呼ばれた少年は、エルナクハが座った席の机に自分の机をくっつけると、境に教科書を置く。
「見せてあげる」
「いろいろ悪いな、サンキュ」
 余談だが、ルバースは、『ウルスラグナ』が入国試験に挑んだ際の監督役だった衛士の息子である。
 夫と生徒の様を見ていたセンノルレは、諦めめいた溜息を吐くと、黒板に向き直った。
「……授業を続けます」
 生徒達は、乱入してきた勇者にまだ興味津々である。授業にならない、とセンノルレが肩を落としかけた、その時。
「ほら、オマエら、オレばっか見てても面白くもなんともねぇよ。勉強しようぜ」
 そんなことを言ったのは、授業にならない原因たる存在、そのものであった。
 あら、とセンノルレは小さくつぶやき、次いで自らの夫に対する不理解を恥じた。エルナクハはその態度とは裏腹に意外と勉強家の面がある。ぶつぶつ不平不満を言いつつも、いざ何かを学ぶべきとなると、誰もが驚くほどに真摯となる(その成果は……まぁ、別の話だ)。故郷で神官としての修行をしていたというときに培われたものだろうか、あるいは彼自身の天性の質か。
 子供達は先程までの騒ぎがどこへやら、素直に静まって、黒板と教科書に注視し始めた。
 授業に集中できる環境になったのはいいのだが、なんとなく納得いかない気持ちになる。子供達を勉学に突き動かしたのは、教師の言葉ではなく、子供達が興味を抱く『百獣の王殺しの冒険者』のそれなのだから。
 しかし、普段は子供達もきちんと勉学に励んでいるのだ。今回ばかりは仕方がないか、と、臨時教師センノルレは肩をすくめ、授業を続けるのであった。

 私塾の中庭は、隅の方に花壇と立木があり、その周辺に芝生のように雑草が生えている以外は、踏み固められた土である。朝起きた後に冒険者達が探索前の軽い鍛錬に勤しむために使ったり、授業が終わった後に私塾の生徒達がそこで遊んだりするのだが、今、そこに佇むのは、ただ二人の人物だけだった。
 『ウルスラグナ』レンジャーのナジクと、カースメーカー・パラスである。
 両者とも冒険者の装備は付けていない。それでも、ナジクは鎧の下に付けるような丈夫な服を着ているのだが、パラスに至っては、呪鈴を首から下げている以外は、少女が友達と連れ立ってちょっと買い物に行く、という時に着るような普段着だった。そんな両者が何をしているのかといえば、見る者は首を傾げただろう。ナジクは弓を持ち、背にえびらを負っているから、鍛錬には違いないのだろうが、パラスが何をしているのかがわからない。
 カースメーカーの少女は、花壇の縁に腰掛けて、何かを作っていた。時折、頭に手をやり、引っ張るような動作をする。
 彼女は自分の髪を引き抜いていたのだ。作っているものは、漉紙を人型や動物の形に切り抜いたものだったり、羊の膀胱に空気を入れて膨らませた球だったりしたのだが、それに自分の髪を一筋ずつ結びつけている。
 やがて作業が終わると、パラスは完成品を抱えて立ち上がり、ナジクの目の前にばらまいた。
「ナジクにいさん、準備いい?」
「ああ」
 レンジャーの青年は短く答え、頷いた。
 パラスは頷き返すと、首に下げていた呪鈴を手に取った。それを静かに振り、何事かをつぶやくように口にする。するとどうだろう、ナジクの目の前にばらまかれたものが、ふらふらと動き始めたではないか。ころころ転がるもの、ぽんぽん跳ねるもの、風に乗ってひらひらと舞うもの……多種多様な動きをするもの達は、今やナジクを取り囲み、生きているかのように勝手な動きを見せつける。
 ナジクは弓を構えた。箙から矢を一本引き抜き、つがえる。狙うのは目の前で跳ねる球――だが、唐突に振り向き、ひょうふっと矢を放つ。風を切って飛ぶ矢が狙い過たず貫いたのは、今まさにナジクの後ろから飛びかかろうとしていた、漉紙の人形だった。間髪入れずに矢をつがえ放ち、元々の的だった球も射抜かれた。
 二本同時に放たれた矢が別々の的を撃ち落とす。真上から襲う人形も、自ら矢に当たりに行ったかのようだった。動く的は次々と矢に当たって動きを止め、ただの球や紙に戻って地に転がる。
「お見事」
 動くものがひととおりなくなると、パラスは笑顔でナジクの腕を褒めそやした。しかし、
「……まだだ」
 ナジクは弓を下ろさない。それどころか素早く矢をつがえ、狙いを付ける。それも、自分に笑顔を向けるパラスにだ。少女の笑顔が凍るより早く、ナジクの放った矢は飛ぶ。彼女の肩口で、ほんの少しだけ見え隠れする、紙の人形――最後の的に。
 乾いた音と共に人形が射抜かれ、ぱっさりと地に落ちると、パラスは的と射手を交互に見やり、肩をすくめて、ちょっこりと舌を出した。
「なんだ、バレちゃってた」
「そんなところに的を置いて、僕の手元が狂って、お前の首を射抜いてしまう、とは考えなかったのか」
「だってナジクにいさん、そんなヘマは絶対しないでしょ」
 ナジクはほんの少しだけ口角を上げると、手近にあった紙人形を拾い上げた。もはやただの紙人形であるそれには、首に当たるところに一筋の茶色い髪が結びつけられている。
「呪術とは、大したものだな」
 レンジャーが感嘆の声を上げると、カースメーカーは照れたように笑った。
「髪の毛を使う呪術って、私たちカースメーカーには結構基本なんだよ」
「目的の人物の髪を一本手に入れるだけで、遠くからでもそいつを呪殺できると聞くが」
「うん。簡単にできる。でも、難しいよ」
 矛盾するようなことを、少女は口にした――一番の矛盾は、呪殺などという物騒なことを、今までとなんら変わらない笑顔で語っているところなのだが。とはいえ、それはナジクを仲間だと信頼し、ナジクからも信頼されていることを確信しているからだろう。髪の毛一本で他人を殺せるなどと言う話、普通なら、聞く者も「いつか自分もそうやって殺されるのではないか」と思い、恐れおののき、その瞬間から彼女を見る目が変わるだろう。
「一番難しいのはね、その人の髪を手に入れることなの。呪殺されるようなことをしている自覚がある奴は、そう簡単に他人を近づけないから」
「依頼人が、髪を持ってきたりしないのか?」
「ああ、そういうの、私たちは信用しなーい」
 くすくすと笑いながらパラスは答える。
「実は依頼とは別の人物を殺させようとしてるヤツとか、結構いるの。うちの一族ナギ・クースって、依頼の選別に結構うるさいから。そうじゃなくても、持ちこまれる髪って、肩に付いてたのを持ってきましたーってことも多くて。そういうの、全然関係ない他人のものだって可能性もあるから。いくら私たちでも、必要のない呪殺をさせられるのは、まっぴらゴメンってわけ。だから、呪術師自身で調達した髪の毛しか使わないの」
「髪の毛がない場合は、どうする?」
「遠くからは難しいよ。動物とか贄にしながら、ゆっくりじっくり呪っていくのはできるけど、呪う相手のことをそれなりに知ってないと、かなり時間がかかる。目標の目の前で直に呪うにしても、ほら、私たちだけだと非力だから、いろいろ対策しておかないとね」
 ふと、パラスはナジクを見上げる。
「……ひょっとしてナジクにいさん、呪ってほしい相手とか、いる?」
「いないといえば、嘘になる」
 言葉を選ぶように、ゆっくりと、レンジャーの青年は答えた。
「僕の一族を笑いながら殺した奴ら、戦争を引き起こした奴ら、全部、死んでしまえ、と思うことは、よくある。でも、それを実行に移してしまったら、エトリアの時みたいに、取り返しがつかないことをしてしまいそうな気がする」
「……そっか」
 かつてナジクはエトリアで、力を求めるばかりに、エトリアの樹海の主に取り込まれ、仲間達に牙を剥いたことがある。その時の経験が、復讐心に歯止めを掛けているのだろう。それがいいことなのか、悪いことなのか、パラスには判断が付かない。復讐は何も生まない、というけれど、復讐心を満たせないことで狂っていく心もあるのだ。
「ま、髪の毛を使ってできる呪術は呪殺だけじゃないけどね」
 話をそらすようにパラスは続けた。
「髪があって、その持ち主をよく知ってれば、その人の身体を操って呪術を使うのもできるし」
「それで呪殺の依頼人の身体を借りれば、簡単に呪殺できるんじゃないのか?」
「会ったばかりの人間なんて『よく知ってる』って言わないの。それに、近づけても、他人の身体じゃ、呪殺みたいな強い術はムリ。せいぜい、毎日こっそり呪って病気にさせるくらいかな」
「意外と役に立たないものだな。ホッとしたような気もするが」
「実際は、よく慣らしたネコとかの身体を操って偵察に出る、くらいの使い道のものだしね」
 と言いながらパラスは笑う。
「まあ、結構建設的な使い方もできなくはないよ。その髪の毛の持ち主が今いる場所の、大まかな方向を知るとか。自分の髪の毛を使うなら、ほら、それみたいに」
「これみたいに?」
 ナジクは手にした紙人形に視線を落とす。
「僕のようなレンジャーの鍛錬に付き合うことか?」
「へへ、まあ、それもあるけど、そうじゃなくて、人形劇」
「――ああ、なるほど」
 ナジクは得心して頷いた。髪の毛を結わえた人形が動かせるなら、そういう発想に至っても変ではないだろう。カースメーカーと人形劇という取り合わせは奇妙に聞こえるが、少なくとも目の前の少女と取り合わせる違和感はない。
「そもそも、私たちが冒険の時に着てるローブ、あるでしょ。あれの端っこにも自分の髪の毛が仕込んであってね。実は結構動かせるんだよ」
「そうなのか……」
 ナジクは脳内にある記憶をいくつか呼び起こした。カースメーカーという人種には、パラス以外にも何人か知己を得たことがあるが、そういえば、羽織るローブの端が奇妙に動いていた者もいたような……。
「軽いものなら取ったりもできるけど、大体は、威嚇みたいなものなんだけどね。カースメーカーは不気味だぞーっていう。恐れられてなんぼってところ、あるからね」
「なるほどな……」
 ナジクは頷きながら、では、目の前の少女はどうなんだ、という疑問に囚われざるを得なかった。実務の際はともかく、普段はまったく不気味に見せる気を感じさせない彼女は、カースメーカー的にどうなのか。
 だが結局は、だからこそ彼女パラスなのだ、という結論に落ち着いた。もしもの話だが、パラスが何らかの理由で呪術の才を失ってしまったとしても、彼女は自分が自分であることを見失うことなく、それこそ、呪術を使わない人形劇でも催しながら、笑って日々を過ごすに違いない。それはあくまでもナジクの思いこみだが、当たらずとも遠からずだろう。
 そしてナジクは、自己を見失って取り返しの付かないことを成しかけた自身を振り返り、目の前の少女を眩しく思うのだ。

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