エトリア執政院 新入兵士54名の内定取り消し

 エトリア執政院ラーダは4日、4月10日よりエトリア警備隊に入隊予定であった新入兵士80名のうち、54名の内定を取り消したことを発表した。

 エトリアは、『世界樹の迷宮』に挑む冒険者の流入による治安の変化対策、及び迷宮内の警邏のために、昨年までは兵士の採用枠が増加傾向にあったが、昨年末に迷宮の全てが踏破されたことによる冒険者達の流出、および、迷宮が地下1階を除いて侵入不可となったことによる警邏範囲の減少により、兵士の需要が減少、今回の措置に至ったという。
 執政院の長オレルス氏(28)は、「意欲に溢れた新入兵士諸君には、大変申し訳ないことになった。今後の対応については慎重に検討しているが、事情も汲んでもらえるとありがたい」とコメントしている。

 執政院は、希望者には、『ハイ・ラガード入国試験免除証明書』を発行し、冒険者としての自立を促す他、保証金として1人あたり5000エンを支給することを計画している。

『入国試験免除証明書』の発行を辞退した新入兵士の一人、ファリーツェ・ナギ・メルダイスさん(17)は、「故郷に帰って『呪術師検定準一級』の取得を目指すことにします」と、弊社記者に語った。

(4月4日 23:35)

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