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当サイトにおける世界樹世界設定

あくまでも当サイトでの設定です。版権元とは何の関係もありません。
穴が空いてても笑って許してやって下さいw
*時々削ったり加えたりしてます

 世界樹の迷宮本編の時間軸的な舞台は、現在〜近未来(ユグドラシル・プロジェクト発動前後)よりおおよそ5000年後である。歳差運動により、現在ポラリス(こぐま座α星)である『北極星』は、アルデラミン(ケフェウス座α星)に代替わりしている。

 ユグドラシル・プロジェクト発動の影響で、世界の表面は樹海に覆われた。正常な植物の成長ではあり得ない爆発的な(とはいえ完全に覆われるまでには数年のタイムラグがある)緑の広がりに、現生生物の多くは(人間も含め)耐えきれず(なにせ急に環境が変わったようなものなので)、何とか生き延びた者も、そのほとんどが樹海の中に閉じ込められて生涯を終えることとなった。環境悪化による病が癒えぬまま果てる者、食料や水の確保ができずに餓死・渇死する者(特に『文明人』に多い)、樹海に適応した生き物の餌食となる者……。
 さらに生き延びた数少ない人間達は、力を合わせ、人間にとっては危険きわまりないこの樹海をどうにか脱出しようと試みた。こうして樹海内部を突き進みながら生活する、いわば『流浪の民』のようになった者達が現れた。
*暗黒の時代を別の方法で乗り越えようとした者もいる。たとえばコールドスリープや、おそらく2のように天へと逃れるなどである。ただし、彼らとてここまで樹海が広がるのは予想外だっただろう。
*野生動物は比較的早く樹海から脱出した。本編の『地上』や普通の『森』にいる生き物達はその子孫である。また、樹海から脱出する人間に連れられた家畜もいる。
*樹海の環境に慣れた人間の中には、定住生活を選ぶ者達も存在していたが、彼らがその後どうなったのかは、地上に出た人間達には、当然ながらわからない。少なくともかつての日本のシンジュク付近には、そういった者達は存在しないことが確認されている。
*定住を選んだ人間達は、エトリア樹海のモリビトとは直接的な遺伝子の繋がりはない。
(我が家の設定のモリビトは樹海自らが生み出したものであるため+エトリア樹海は世界中に広がった樹海とは隔絶されているため)

 このころは世界の全てが樹海に覆われていたため、いけどもいけども出口はなかったのだが、それでも人間達は、それが遺伝子に刻まれた本能であるかのように地上を捜した。
 やがて地上では、樹海の枯死や、火山の爆発による影響で灼かれると同時に火山灰などが降り積もったため、樹海が切れたような場所が、大地のそこかしこにできはじめる。さらに長年の後、そのようなところに到達した人類は、自分達が樹海を脱出した、と思いこんだ(確かに脱出はしているのだが)。
 ちなみに、人間が樹海を『脱出』できたのは、本編の2000年前ほど。その間、地上は樹海に覆われ、癒しの眠りを享受していたのである。
 樹海を『脱出』した人類は、仮初めの地の上で、恵み多きところを捜しながら、その生活圏を広げていく。そんな彼らの前には、時折、誰も知らないような知識や技術をもって人々を導く、謎の男が現れた。彼のおかげで、人間は、前世紀の中世末期〜近世レベル程度までの文明レベルを、比較的早く取り戻せたといえよう。
*この男が始めて確認されたのは、前時代で『日本国東京都新宿区』に当たる場所に集っていた人間達のところ。人間達は「他の人間達のところから来た」と思っていた。言うまでもなくヴィズルである。文明レベルを中世末期〜近世レベルまでに留めたのは、それ以上のレベルに引き上げると、またも環境破壊を引き起こす危険がある、と思ったからであろう。

 話は前後するが、ユグドラシル・プロジェクトの要であった、7つの世界樹の種は、もっとも相応しいとされる世界の7ヶ所に根付き、巨大な神木を生み出し、その周辺に樹海を広げていた。己に刻まれた世界再生プログラムの通りに、単純に世界を浄化する森を生み出す一方、例えばエトリア樹海であれば、様々な環境とその環境に適応した生物を保全し、その進化を促進する、などという目的に添って、『箱庭』を自らのそばに作り始めた。これが後の人間言うところの『世界樹の迷宮』である。
*余談だが、フォレスト・セルの三大属性攻撃は、本来はこの機能のための力である。
火・氷:大気の温度や湿度の調節 雷:大気をプラズマ化することによる有害物質の除去 など
*こういう設定を作っていると、世界樹の『中』に樹海を作っているハイラガ樹海は、なんか毛色が違う気もするのですが、なにぶん筆者はまだ第二階層なのでとりあえず置いておく。

 樹海に呑み込まれていた世界は、長年の浄化の末に、1の約30年ほど前にその役目を全うする。そして、今度は世界にとっていいバランスになるまでに『樹海』の方が減らされることとなった。そのために世界樹には『自死』プログラムが組み込んであったのである。
 だが、7本の世界樹は、自らの生存本能が勝り、世界浄化のために持たされていた遺伝子改良プログラムを逆手にとって、自らの自死機能を取り外してしまった。
*フォレストセルのようにアポトーシス→ネクローシスへと変え、防衛機能に組み込んだ猛者(?)もいる。彼(?)の生存本能は、『感情の動物』であるヴィズルと繋がり、『創造主』である彼の思考を読みとっていたが故に、他の世界樹よりも強烈であったのだ。

 とりあえず生き延びられればそれでいいので、現状が維持できる限りは、人間に攻撃をしようとか、樹海をこれ以上爆発的に広げようとか、そのようなつもりはない。冒険者に対する樹海の魔物の攻撃は、あくまでも防衛本能(白き姫君2のような例外は除く)。
 なお、『世界樹の迷宮』の入り口が開いたのは、その中に保全されたものを人間が利用できるようにするためである。つまり本来は樹海の魔物やモリビトが人間を襲うはずはなかった。というか、モリビトに至っては前時代人の計画にすら入っていなかった。つまりは樹海が防衛本能を押しひろげたのである。

*縮尺適当なのでエトリア世界樹とハイラガ世界樹の対比が変だとか言っちゃいけないw
(まぁエトリアのよりハイラガの方がはるかにでかいのは間違いあるまいが……)

 世界を覆う樹海の厚さは、場所によっても違うが、エトリア近辺では約1.5kmになる。
 エトリア樹海で言うならば、B20Fまでの各階の高さがおよそ50m、第五階層がひとまとめで約500mといったあたりである。
 樹海の断面は、これもまた場所によって違い、『世界樹の迷宮』のような階層構造を保っているところから、下の方が枯死した末に腐葉土層となっているところ、外的要因で石化したようになったところなど、さまざまである。
 なお、海に関しては、エトリア樹海でいう第三階層のような構造になっていて、下方の前時代の海より伸びた深海樹の樹冠の上に、粘土質の土や、塩基質が堆積し、その上から雨が降り水が溜まったものである。
*って書いてテイ○ズ オブ ジ ○ビスみたいになっちゃったと思った。

 富士山の上方に樹海がないのは、プロジェクト発動後に活火山になって噴火を繰り返し、山頂近辺の木々は焼け落ちてしまったことがひとつ。もう一つは、繁茂→消失が激しいながらも、比較的初期に浄化が済んだので、敢えて強引に樹海を広げる必要がなくなったからである。なお、富士山は本編の500年ほど前に死火山となり、以降、噴火活動を行っていない。そのころ、西からやってきた『バルシリット』と名乗る黒い肌の流浪の民が身を寄せ、本編では彼らの居住地となっている。
*一部とはいえ前時代の大地が残ってるということは、1オープニングの『人は大地を失った』と矛盾するが、もう疲れたのであまり深く考えないことにするw
いやそもそも『罪なき者は地上に残され』ってとこから無視してるけどな、うちの設定w
まあ、『罪のない人間なんかいねーよ』ってのと(笑)、長い年月で伝説がいろいろこねくり回されたってことでひとつ。


・暦について。
当サイトの二次創作物においては、ハイ・ラガード歴の新年は、始祖が『空飛ぶ城』から降り立って建国したという『皇帝ノ月』。前時代の暦で7月に当たる。ただし、現在では新年の祝いは他国に合わせて1月に行うので、街ではそんなに大々的に祝ったりはしない。公宮に祝いの花冠や幕が張られる程度である。
(日本の創立記念日が正月ほどの祝いにならないようなものだと思って下さい)

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